家族支援の最後の砦|追い詰められた時に必ず連絡する3つの窓口

障害のある家族のケアが長期化すると、ある日突然「もう限界だ」と感じる瞬間があります。「全部投げ出したい」「家族を傷つけてしまいそう」「自分が消えてしまいたい」。こうした極限状態に追い詰められた時、ためらわずに連絡する公的窓口があります。あなたを責めずに話を聞いてくれる場所です。

3つの命綱窓口

窓口1、よりそいホットライン(0120-279-338)。24時間対応の無料電話相談。家族介護で限界を感じた時、自殺を考えた時、家族間暴力が起きそうな時など、あらゆる極限状況に対応します。匿名で利用でき、相談員は専門訓練を受けた人です。

窓口2、いのちの電話(各地域番号)。各都道府県にある自殺予防の電話相談。自分や家族の命が心配な時、まずここに電話してください。深夜でも対応している地域があります。

窓口3、市区町村の障害者虐待防止センター。家族介護でつい手を上げてしまいそう、または既に上げてしまった場合に連絡。「自分が虐待加害者になりそう」という相談を、市区町村の専門員が真剣に受け止めます。本人と家族の双方を守る視点で動いてくれます。

連絡することへの罪悪感

「電話するなんて大げさ」「相談員さんに迷惑では」「私の悩みは大したことない」、こうした考えが連絡を妨げます。しかし、上記の窓口は「あなたのような悩みを聞くために存在する」ものです。利用者がいなければ窓口を維持する意味がなくなります。連絡することは社会に対する迷惑ではなく、社会システムの正常な利用です。

逆に、限界の状態で連絡せず、家族に手を上げる・自分を傷つける・突発的な事件を起こすことが、社会にとって本当に避けるべき事態です。早めに連絡することが、すべての人を守ります。

連絡時に話すこと

「上手く話せない」と心配する必要はありません。相談員が話を引き出してくれます。最初の一言は「もう限界です」「話を聞いてほしいんです」「どうしたらいいか分からなくて」、これだけで充分です。

具体的に話せそうなら、家族の構成・自分の役割・最近の状況・今困っていること、を話します。匿名でいいので、自分の名前を出す必要はありません。

危機状況の後にすべきこと

緊急窓口の利用は応急処置です。危機を乗り越えた後、長期的な支援体制を整える必要があります。具体的には次のような動きです。

第1、市区町村の障害福祉課に状況を共有し、福祉サービスの増量(訪問介護・短期入所など)を申請。

第2、医療機関に相談。家族介護者自身のメンタルケアのため、心療内科・精神科を受診。

第3、家族会・カウンセリングを定期利用。長期的に話せる場を確保。

あなたは責められない

限界を感じることは、ケアラーとして「ダメな人」だからではありません。それだけ長く頑張ってきた証拠です。むしろ、限界に気付ける感覚を持っている人ほど、自分と家族を守る力があります。

「助けを求める」は弱さではなく、長期的にケアを続けるための知恵です。今日、限界を感じているなら、必ず上記窓口のどれかに電話してください。

明日からできる3つのこと

第1、よりそいホットライン(0120-279-338)を、スマホの電話帳に登録。いざという時にすぐ電話できるように。

第2、お住まいの市区町村のいのちの電話の番号を調べて、同じく登録。「(都道府県名) いのちの電話」で検索すれば連絡先が見つかります。

第3、家族介護のストレス度合いを自己評価。「最近、家族を傷つけたい衝動はあるか」「自分を傷つけたい衝動はあるか」「眠れない・食べられない状態か」を自己チェック。1つでも該当すれば、今のうちに連絡を。

参考元(公式情報)