わが子の障害を告知された日|親としての受け止め方、最初の3ヶ月を生き抜く

わが子の障害が告知された日のことを、多くの親は一生忘れません。「自分のせいだろうか」「これからどう生きていけばいいのか」「子に申し訳ない」、頭の中で何百もの問いが渦を巻き、夜眠れない日が続きます。これは、あなただけの問題ではありません。多くの親が同じ道を通ってきました。

なぜこんなに苦しいのか

障害告知の苦しさは、子の将来への不安だけでなく、親自身のアイデンティティが揺さぶられることから来ます。「健康な子どもを産み、健康に育てる」という、社会から無言で期待されていた役割が、突然問い直されるからです。

心理学では「障害受容の段階モデル」という考え方があり、ショック・否認・悲しみと怒り・適応・再起という流れを経ると言われます。ただし、これは一直線に進むものではなく、何度も行ったり来たりするもの。「もう乗り越えたつもりだったのに、また苦しい」と感じても、それは異常ではありません。

最初の3ヶ月、生き抜くための行動指針

第1、無理に「受容」しようとしないこと。「明るく前向きにならなければ」と自分を追い込まないでください。悲しんでいい、泣いていい時期です。「いつか受け入れられる」と頭の片隅に置いておくだけで充分です。

第2、最低限の手続きから始める。療育手帳・身体障害者手帳の取得、児童相談所への相談、療育サービスの利用申請など、当面必要な手続きを1つずつこなしてください。一気に全部やる必要はありません。

第3、同じ立場の親と繋がる。家族会・親の会・SNSの当事者親コミュニティに、まずは閲覧者として参加してみてください。同じ道を歩んだ先輩の言葉が、何よりの励みになります。

あなたは一人ではありません

日本には障害のある子を育てる家庭が多数存在します。具体的には、療育手帳所持者は約120万人、身体障害者手帳所持者の児童・若年者も多くいます。同じ悩みを抱える親が、あなたの周りに必ずいます。

夫婦間の温度差で苦しむこともあるでしょう。父親と母親で受容のペースが違うのは一般的です。お互いに「相手はまだ受け入れていない」と責めるのではなく、「人それぞれペースがあるのだ」と認め合うことが、夫婦関係を守ります。

話を聞いてくれる相談先

第1、児童相談所(全国共通ダイヤル189)。障害児を持つ親の相談窓口として、専門相談員が対応します。

第2、保健センター・子育て世代包括支援センター。市区町村の保健師が、心のケアも含めて寄り添ってくれます。

第3、家族会・親の会。日本自閉症協会、全国手をつなぐ育成会連合会、日本てんかん協会など、障害種別ごとに親の会があります。

第4、カウンセリング。臨床心理士や公認心理師に話すことで、整理がつくことがあります。自治体や医療機関で無料相談が利用できる場合もあります。

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