左半身麻痺・右半身麻痺・片手切断などで片手しかPCを操作できない人向けに、専用のキーボード・マウス・トラックボールが多数販売されています。これらを正しく選び、Windows/Macの片手用機能と組み合わせれば、両手の人と同じ作業速度を実現できます。
片手用キーボードの選び方
選択肢1、左手用キーボード/右手用キーボード。利き手側に全キーを配置した専用キーボード。FrogPad・Maltron片手用などが代表例。慣れれば打鍵速度は両手キーボードと同等になります。価格は2〜5万円。
選択肢2、通常キーボード+ステッキー(StickyKeys)機能。Windows・Macに標準搭載されている機能で、Shift+Ctrl+Altなどの組み合わせキーを「順番に押す」ことで実現できる仕組み。これだけで通常キーボードを片手で十分使えるようになります。無料。
選択肢3、コンパクトキーボード+ステッキー。HHKBやRealforceなどのコンパクトキーボードは、片手で全キーに届きやすい配列が多く、片麻痺の人にも人気です。
マウス・トラックボール
選択肢1、トラックボール(指でボールを転がす)。Logicool MX Ergo、Kensington Expert Mouseなどが定番。手首を動かさずに操作できるため、長時間使用でも疲れにくいです。価格は5,000〜15,000円。
選択肢2、トラックパッド(指でなぞる)。Apple Magic Trackpadなど。マウスより細かい操作がしやすく、両手キーボードのスペースバー下に置けば手の移動が最小限になります。
選択肢3、ジョイスティック型マウス。手首が動かしにくい人向け。少ない動きでカーソル操作できます。価格は2〜5万円。
Windowsの片手操作機能
機能1、固定キー機能(StickyKeys)。Shift・Ctrl・Altなどを順番に押せばよい仕組み。「設定 → アクセシビリティ → キーボード」から有効化。
機能2、フィルターキー機能。意図しない短時間のキー押下を無視する設定。震えや痙攣がある人に有効。
機能3、マウスキー機能。テンキーでマウスカーソルを動かせる機能。マウスが使えない時の代替。
機能4、音声入力。Windows標準の音声入力で、キー入力なしに文字を書ける。Win+Hキーで起動。
私の経験談
私(運営者)は左半身麻痺で、右手と顎・舌で操作しています。在宅ワークでブログ運営をしていますが、片手キーボード+トラックボール+音声入力の組み合わせで、両手の人と遜色ない作業速度を実現しています。
特に音声入力は革命的で、長文を書く時はほぼ口述筆記で済ませています。Windows標準の音声入力は無料で精度が高く、ChatGPTやGoogleドキュメントの音声入力と組み合わせれば、片手で1日10,000字以上の執筆も可能です。
補装具・日常生活用具での購入支援
片手用キーボードや特殊なマウスは「日常生活用具」として、自治体の支給対象になる場合があります。所得に応じて1割負担で購入できる可能性があるため、市区町村の障害福祉課に確認する価値があります。