毎日のように使う路線バス。1回200〜300円の運賃が、月20〜30回乗ると5,000〜9,000円になる。
障害者手帳があれば、これが半額になる。さらにICカードに障害者情報を登録すれば、毎回の手帳提示すら不要になっている。
路線バス障害者割引の基本
- 身体・療育・精神の3手帳すべて対象
- 本人と介護者1名が運賃半額
- 降車時に手帳を提示
- ICカードに障害者情報登録で自動適用(対応地域のみ)
基本の使い方
1. バスに乗る
普通に乗車する。整理券を取るタイプのバスは整理券も取る。
2. 降車時に手帳を提示
運賃箱の前で運転手に「障害者割引でお願いします」と伝え、手帳を提示する。介護者がいるなら「介護者1名も」と伝える。
3. 半額を支払う
運転手が半額の運賃を計算してくれる。両替が必要な場合もあるため、小銭を用意しておくとスムーズだ。
ICカードへの障害者情報登録
主要な地域では、SuicaやPASMOなどの交通系ICカードに障害者情報を登録すれば、改札やバス運賃箱にタッチするだけで自動的に半額が引き落とされる仕組みがある。
対応している主要な地域
- 関東(Suica、PASMO等)
- 関西(ICOCA等)
- 北海道(Kitaca)
- 東海(manaca)
- 九州(SUGOCA、nimoca、はやかけん)
地域や事業者により対応状況が異なる。最寄りのバス会社や鉄道会社に確認すること。
ICカード登録の申請方法
1. 必要書類を揃える
- 障害者手帳
- 交通系ICカード(無記名でも記名でも可)
- 本人確認書類
2. 鉄道会社の窓口で申請
JR東日本・東京メトロ・東急などの主要な鉄道会社の窓口で、ICカードへの障害者情報登録を申請する。窓口で手帳を提示し、その場で登録手続きが完了する。
3. ICカードに障害者情報が記録される
登録後、対応事業者のバス・電車で自動的に半額運賃が適用される。窓口で「障害者割引」と伝える必要がなくなる。
介護者の取扱い
介護者1名も同額の半額運賃で乗車できる。ただし、ICカードでの自動半額適用は本人のみのケースが多く、介護者は別途運賃箱で手帳を見せる必要があるため、現金で支払うのが一般的だ。
本人と介護者が一緒に乗るときの流れは次のとおり。
- 本人 ICカードで半額が自動引き落とし
- 介護者 運賃箱で運転手に手帳を見せて半額を現金支払い
高速バスの障害者割引
路線バスだけでなく、高速バスでも障害者割引が使える事業者が多い。
- JRバス各社 半額
- 多くの民間高速バス会社 半額または特定の割引率
- 夜行バス 障害者割引運賃を設定している会社が多い
予約時に「障害者割引」を選ぶか、電話で予約することで対応してもらえる。
主要都市の特例
東京都シルバーパス・障害者用
東京都では、障害者向けに都営交通(都営バス・都営地下鉄・都電・日暮里舎人ライナー)が無料になる「都営交通無料乗車券」を発行している。年1回の申請で1年間有効。
大阪市 高齢者・障害者交通優待乗車証
大阪市営交通が無料または大幅割引になる優待証を発行。所得制限あり。
名古屋市 福祉特別乗車券
名古屋市営地下鉄・市バスが無料になる乗車券を発行。手帳所持者が対象。
大都市部はこのような独自制度が充実している。お住まいの自治体の交通局・障害福祉課で確認すること。
空港リムジンバスの割引
主要な空港リムジンバスでも障害者割引が使える。
- 東京空港交通(羽田・成田) 本人・介護者ともに半額
- 関西空港交通 本人・介護者ともに半額
- 名古屋空港交通 本人・介護者ともに半額
事前予約時に「障害者割引」を選ぶか、当日カウンターで手帳提示で対応可能だ。
利用時の注意点
運賃箱の前で慌てない
降車時に手帳を取り出すのに時間がかかると、後ろの乗客に迷惑になる。乗車中に手帳を準備しておくのがスムーズ。
ICカード登録は1枚のみ
障害者情報を登録できるICカードは原則1人1枚。複数枚に登録することはできない。
定期券の障害者割引
多くのバス会社で、通学定期券・通勤定期券にも障害者割引が適用される。バスを定期的に使う人は、定期券窓口で相談を。
この記事の次にやること
普段からSuicaやPASMOを使っているなら、JR東日本の主要駅(みどりの窓口)で「障害者情報の登録」を依頼する。手帳と本人確認書類を持って行けば10分で手続きが終わる。
東京都民、大阪市民、名古屋市民は、自治体独自の都営交通無料乗車券・優待証の申請も忘れずに。年間で数万円分の節約になる。